(
元の歴史?も参照。)
モンゴル帝国第5代のフビライ=ハンが1271年にこの国号を始めた、モンゴル高原と中国本土を中心とした国家。モンゴル人は大元ウルスと称した。その皇帝はモンゴル帝国の宗家の大ハンの位を兼ねた。1279年に残存勢力を一掃して南宋を滅亡させてからは、中国全土を統一支配し、元による漢民族支配はそれから約90年間続いた。漢民族から見れば異民族であるモンゴル人が、漢民族固有の統治形式を採用して中国を支配する、という「征服王朝」であった。大都(現在の北京)を都として中国本土と、モンゴル高原、西域、満州を含み、周辺のチベット、朝鮮、安南などを属国として支配した。1274年と81には日本遠征(元寇)を行ったが失敗した。